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歌舞伎町の悪質客引き、過激放送で対抗「なめるなよ」

朝日新聞DIGITAL
2016年12月02日 11時38分
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忘年会シーズンを前に、歌舞伎町を中心とした新宿駅周辺の繁華街で流れるちょっと過激なアナウンスが注目されている。悪質な客引きや「ぼったくり」をなくそうと地元の団体が企画し、ゆかりの有名人が「声」で協力した。

「この歌舞伎町に巣くう妖怪以下のスカウトどもめ!」「ここにいる全ての客引きは全員ぼったくりだ。私はこれを許さない。なめるなよ」。酔客が集まる夜の歌舞伎町。街灯に設けられたスピーカーから、威厳のある声が響く。周りには店のチラシを持った客引きがたむろしていた。

声の主は、隣接するゴールデン街の花園街商業協同組合理事長で、「マジンガーZ」のあしゅら男爵役などで知られる声優の柴田秀勝さん。「ゲゲゲの鬼太郎」「鋼の錬金術師」といった人気アニメで演じてきたキャラクターを彷彿(ほうふつ)とさせる声で通行人に呼びかけている。

 アナウンスは、区や住民などでつくる団体「歌舞伎町タウン・マネージメント(TMO)」が企画した。2008年4月に発足し、誰もが安心して楽しめるまちづくりをめざして、公園でイベントを開いたり、パトロールをしたりして、街の浄化に取り組んできた。

 警視庁新宿署によると、歌舞伎町では数年前まで数十万円を請求されたなどという「ぼったくり」の被害相談が相次いでいたが、最近は減少したという。新宿区は13年に客引き防止の条例をつくり、駅周辺で不特定多数の人に声をかけて店に誘う行為などを禁止している。今年6月からは店舗名の公表や5万円以下の過料などの罰則規定の適用も始まった。

 ログイン前の続き区に派遣されている警察官の声で「こちらは新宿警察署です」というアナウンスを流したこともあったが、効果はいま一つ。それどころか商店街から「犯罪の多い町というイメージを与えるのではないか」という懸念も示された。

 そこで、TMO事務局が「百八十度発想の転換。通行人がおもしろがるアナウンスをめざした」と考案したのが、今年7月から始まった新しいアナウンスだ。駅周辺の九つの商店街などにCDを渡した。文言は少し過激だが、新宿署のチェックも受けている。

 TMOの事務局が、吉本興業東京本部として使われている旧四谷第五小の一角にある縁から、若者に人気のお笑い芸人も協力した。

「キャッチやスカウトに迷惑しているお姉さん、そうそう、そのまま無視して」とアナウンスで呼びかけるのは横澤夏子さん。コロチキこと「コロコロチキチキペッパーズ」のナダルさんは「ついていったら最後。やっべぇぞ!」などと語りかける。英語バージョンはオーストラリア出身のチャド・マレーンさんが担った。

 TMO事務局次長の仁階堂拓哉さん(41)によると、ぼったくりの業者と思われる人から「放送をやめてくれ」という電話があったという。「これまでいろんなことをやってきたけど、相手からリアクションがあったのは初めて。手応えを感じている」と話す。

 20年の東京五輪に向け、新宿駅周辺にはインバウンド向けの店舗も増えていることから、今後は中国語や韓国語バージョンも録音・放送したいという。(力丸祥子)

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