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名古屋・栄や錦「ぼったくり」被害深刻 出張者ら狙う客引き増

日本経済新聞電子版
2017年02月13日 17時30分
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 名古屋市最大の繁華街、栄地区と錦地区で、不当な勧誘を受け、高額料金を請求される「客引き・ぼったくり」の被害相談が後を絶たない。愛知県警によると、悪質な客引きなどが目立ち、誘われた先の店舗で被害に遭うケースが多いという。ビジネス客や観光客の訪問が年々、増加する中、安心して楽しんでもらうため、県警は対策を強化している。

 客でにぎわう錦地区。県警によると、40代の男性は客引きに誘われて、知人と一緒にある店に入った。泥酔した結果、後日、手元に届いたクレジットカードの請求額は2人分で約130万円だった。男性は県警に被害相談を届け出た。

 こうした「客引き・ぼったくり」の主な手口は、不当な勧誘や料金の不当な取り立てだ。例えば、客引きから「1人1時間で数千円」などと説明を受けたのに、実際には店から数十万円や100万円単位の金額を請求されるパターンが「ぼったくり」の被害相談とされる。

 県警によると、2014年8月から昨年12月、県警への「ぼったくり」を訴える被害相談は約1190件、請求総額は約1億9140万円に上る。うち1人当たり10万円超と法外な金額を請求された件数は、全体の約2割を占める。

 被害相談のほとんどは錦・栄の両地区に集中。地域の事情を知らずに「ぼったくり」に遭う出張者や観光客も目立っている。背景には「悪質な客引きが増えていることがある」(県警幹部)という。

 愛知県では13年に客引きや客待ちを規制する県改正迷惑行為防止条例が施行されたほか、県警は15年「客引き・ぼったくり壊滅プロジェクト」を発足させるなど、取り締まりを強化してきた。

 県警によると、一時、300人いた客引きが5分の1程度に減った。しかし、最近は再び増えているという。

 ものづくり愛知という産業集積に加え、27年のリニア中央新幹線開通に伴う再開発ラッシュが続く名古屋。観光庁によると、15年の愛知県の宿泊者数は3年前に比べ約2割増の約1622万人に上る。客引きが名古屋の繁華街に集まるのは、愛知への訪問客が増加していることと無縁ではないようだ。

「摘発を逃れようとする動きもある」(県警幹部)。店側と客引きが雇用関係を結ばないなど、どちらかが摘発されたとしても、片方には責任が及ばないようにする動きも背景にあるとみられる。

 錦地区の関係者は「『ぼったくり』は街のイメージ低下につながりかねない。取り締まりを一層強化してほしい」としている。

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